虫族の生みの親「はやしはぢめ」

虫族は実在する虫をもとにして作られています。(一部を除く)
例えばトウソウ虫は、カバシタリンガの幼虫をもとに誕生したキャラクターです。

これら虫族の生態および、キャラクターデザインを担当しているのが「はやしはぢめ」

虫族については、試行錯誤を重ね色々と苦労があったようです。

ー虫族の誕生についてお話していただけませんか

最初、虫をキャラクター化したシリーズというのはどうだろう?という事で意見を求められました。
私の第一声は「えっ!虫ですか?」でした。虫嫌いな人は大勢いるし、むしろ虫に抵抗感を抱かない人の方が少ないくらいで、キャラクター展開しても難しいのではと思いました。

しかし、色々と話しをしているうちに面白いかもしれないというように変わっていきました。

決め手は、今までにない新しいものつくる、それには インパクトの強いキャラクターが必要というところでした。

私自身が新しもの好きだという事もありますが、当時ゆるキャラ全盛期で、このゆるキャラにウンザリしてたこともあり、企画を進めることになりました。

しかし、実在する虫から連想して作るため、来る日も来る日も大量の虫の写真を見る日々。気持ち悪さを通り越して、しまいにはランチを食べながら虫の写真を見れるまでなりました。人間慣れというものは怖いですね(笑)

一番苦労したのは何と言ってもキモカワの画風

本来の私の絵はこの虫族の絵とは全く違う画風で、しかもキモカワの絵はこれまでに描いたことがありませんでした。

なんど描いても編集サイドからはOKが出ず、時間だけがどんどん過ぎていく中、描ける自信を失いそうになる一歩手前まで精神的にも追い詰められた時に描いた一枚によって救われました。

マラソン虫でOKをもらった後は、何となくコツを掴んだ事もあり、量産へとつなげていくことが出来ました。
しかし、今でも虫族を描く際には苦労します。魅力あるキモカワテイストは難しいです(苦笑)

はやしはぢめ
福岡生まれの神戸育ち。大阪芸術大学中退。キャラクターデザイン、アニメーション制作、シナリオ制作、企画、その他デザイン制作など業務範囲は多岐にわたる。キャラ座株式会社役員。